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1人社長の会社をやっていたんですが、社会保険に加入する事になりました。
当初は会社運営の知識もなく起業したので、若い社長の知り合いから間違って聞いたルールをそのまま鵜呑みにしていました。
「小規模な会社は社保入らなくても良いんでしょ?」と。
そんなはずはなかった。
サラリーマンやっていた時には会社が社保加入しているなんて当たり前に感じていたけど、1人のスタッフを雇うためにも給料以外に社保負担とか交通費支給とか必要な備品とかあるのを考えると、世の中の会社って本当稼いでいるんだなって思う。
一方で自分は本当に大したことなかったなと悲しくなる。笑
今回は、1人社長が社保加入する事になった話です。
目次
社会保険は加入するしかない【逃げられない】
起業したての頃は社会保険に加入するのなんて知らなかったし、そもそもそんな支払いに回せるお金もありませんでした。
起業して数ヶ月した頃からかな?
時々「社保に加入して下さい」って手紙が来るなーって感じ始めたのは。
それが段々と手紙の内容が怖くなってくるんですよ確か。笑
内容が怖くなったのか、自分でも「そろそろ入らないとヤバいかな?」と思って怖く感じたのかはハッキリしませんが。
「いついつまでに加入してくれないと指導に伺います」みたいな文言があった気がする。
こうやって指導が厳しくなっていったのは、起業してからの年数が経ったからという訳ではなく、社保に未加入の会社をどんどん減らそうって流れが強くなっているからだと思います。
社保未加入企業への対処は下記のような流れらしいです。
僕は1番に該当して、通知書が何度も来た段階で加入しました。
(何通来たんだろ?)
- 年金事務所から未加入ですよという通知書※何回でも来る
- 年金事務所の訪問指導
- 強制加入の指導、最大2年間遡って社保の支払い
知り合いのおじさん社長なんかに聞くと、昔なら会社作っても社保未加入で、国保+国民年金で行けたらしいです。笑
でも、今の時代はこうやって厳しくなって来ていて、もう無視できないと。
なので、基本逃げられないと思った方が良いし、自分から「すみませんでした!今月から入ります!」って言いに言った方が良いと思います。
じゃないと、3番の過去2年間に遡って、社会保険未加入でその金額請求される事もあるっぽいので・・・・。
もし誰か従業員雇っていた会社で社保未加入ならその分も2年分負担するってのも聞いたことあります。
都度払うならまだしも、1人分ならまだしも、後から一気に大量の請求が来たら会社潰れますよね。笑
笑えない・・・。
届いた手紙を持って、自分から社保に加入しに行ったら想像よりもスタッフの方は優しかったですよ。笑
すぐにその月から加入する事になりましたけどね。
(資金繰りとかあるので半年後から加入出来れば・・・・って言いかけたら即却下されたw)
1人社長でも社保へ加入が必須。会社設立後すぐに入るのがルール
僕も勘違いしてた時があったのですが、「小規模な会社は社保入らなくても良いんだよね?国保+国民年金でOKだよね?」って話。
先ほど書いたように、法人の場合は、1人社長の会社でも社会保険に加入しないといけません。
いつから?→会社設立時からです。
(と言っても、僕も最初は未加入期間がありましたが・・・)
低めの役員報酬で社保に加入するのが良い方法だと思う
社保の負担金額は役員報酬に比例するから、起業1年目や2年目(もしくは未加入期間が長くなっちゃっている社長さん)はとりあえず役員報酬は低めに設定して、社保に加入するのが無難だと思う。
よく個人事業主の人でちょっと儲かって累進課税が嫌で「会社作って節税」みたいな話があるけど、税金+社会保険の負担の両方で考えないと本末転倒になる可能性あるね。
社会保険も立派な税金ですもん。
将来年金どのくらい貰えるのやら・・・。
国保も高いけど、上限が設定されているし、厚生年金と国民年金の負担差が凄まじいからなぁ。
いや、その分きちんと貰えれば良いんだけどさ。
社会保険料の月額表について【役員報酬の約30%を負担】
もし現在1人社長やっていて、社会保険料払っていない場合は、社会保険料の月額表ってのがあるので、ググってみて下さい。
もし現在強気な役員報酬を貰っているなら照らし合わせてみると「高ぇ・・・・」ってびっくりすると思う。
(貼っておきますw)
住んでいる地域選んで、標準報酬月額(今もらっている役員報酬金額)をチェック。
「全国健康保険協会管掌健康保険料」と「厚生年金保険料」のそれぞれ「全額」を合算すると毎月の支払い総額が出せます。
※ざっくり役員報酬の30%って覚えておけばOK!
サラリーマンなら、社保で会社が半分負担ってメリットなんだけどね。
1人社長の場合は、両方自分で払わないといけない辛さ。
1人社長の役員報酬は低めにして、退職金で貰うのが良いと思う
法人は定期同額給与といって、原則1年間同じ役員報酬金額じゃないといけないですよね。
強気の役員報酬を設定した上で、売上(粗利)が予想よりも低かった場合、個人の所得税の負担が重くなって辛いです。
そして、社会保険料の負担がとんでもなく高くなりますし。
何より、1人社長であれば、法人にお金を貯めて、退職金で個人に移すのが賢いんだと思う。
僕は知らなくて後悔した。
退職金に社保はかからない。
法人にお金を貯めた上で、個人に移すとなると、2重課税?(法人税かかった上で個人で更に課税)になるんだけど、退職金であれば税金安いからマシ。
どうしても社会保険に加入したくないなら役員報酬ゼロにする【裏技?】
「頭良い人は色々考えるんだなー」って思った話で、「社保に入らない為に役員報酬をゼロにする」っていう裏技的な方法もあるみたい。
先ほどの社会保険料の月額表の1番等級が低い金額でも給料から天引き出来ないくらいの超絶低い役員報酬に設定すれば、社保未加入でもいけるらしい。
まぁでも、そこまで役員報酬低くして会社にお金残したら法人税の課税割合の方が高い気がするな。
給与所得控除を利用するのを考えつつ、社保の負担金額も考えつつ、今期の粗利金額も考えつつ、役員報酬を設定するって難しいな。
結果的に得した、損したって話にしかならない気がする。
適正な役員報酬っていくらなんだろ。
社保加入するって前提で考えると、基本は役員報酬低めが良いと思うな。
1人社長の節税策は?【経営セーフティ共済/小規模企業共済】
節税の基本は、経営セーフティ共済と小規模企業共済かなと思います。
この2つでも、経営セーフティ共済が1番おすすめ。
小規模企業共済はクセが強い。
上手く使えないと掛け金の80%しか戻らない。
経営セーフティ共済なら3〜4年頑張れば、任意解約でも100%戻ってくるから使いやすいと思う。
小規模企業共済はMAXで月額7万円の年額84万円。(個人の所得控除)
経営セーフティ共済はMAXで月額20万円の年額240万円。(法人の経費)
あと、節税ってよく聞くけど、上記2つのような最低限の節税やって、あとは普通に税金払うのが1番現金が貯まるんだと思う。
本当に必要なものなら買った方が良いけど、よくわからないで数万円消える飲みとかはやめた方が良い。
法人税30%前後の節約の為に、100%の飲み屋に消費してたらお金は貯まらない。
あとは僕は使わなかったけど、出張旅費規定使っている社長さんも多いね。
作る気力あるならネットにテンプレートが転がっているから、頑張ってみると良いかも?
いやーでも本当、経験してから分かる事って多いなー。
賢者は歴史から学んで、凡人は経験から学ぶだなー。
経験からも学ばないと愚者!?か。
僕はなんだか疲れて心折れて個人成りしたけど、1人社長で今を頑張っている人の役に立てたら嬉しいな。
とりあえず、社保に入っていない法人はヤバいから入るしかないと思う。
それか個人成りするかかな。
(個人事業主なら社保脱退で、国保+国民年金)
僕なんかは個人成りしても問題ないレベルの稼ぎだったけど、稼いでいる1人社長さんは、もし重い社保の負担回避で個人事業主になったとしても、累進課税で今より税金の支払いが増えてしまう可能性もあるから、そこら辺は税理士さんに聞くなりして、シミュレーションした方が良いかなと思います!