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法人を休眠させた時には、社会保険の脱退手続きをしました。
(健康保険・厚生年金保険適用事業所全喪届を提出した)
このままだと保険証がない状態になってしまうので、何かしら手に入れる為に手続きをしなければなりません。
いくつか候補はあって、僕は国民健康保険にするか、社会保険の任意継続にするか?の二択でした。
(全部で3つの可能性、もう1つの選択肢は、扶養家族になる方法)
判断基準は年収です。
(それによって月々の支払額が変わる)
まずは社会保険の任意継続とは何か?から軽く説明して、その後、どちらにするのが良いのか判断基準を書いていきたいと思います。
※社保の任意継続はサラリーマン辞めた時でも使えます。
※むしろそっちが一般的?とりあえず社保加入企業を退職した人が対象
※もちろん僕みたいに休眠会社にした社長も対象
目次
社会保険の任意継続とは?最大で2年間使える制度【協会けんぽ】
任意継続は社会保険を休眠や退職で辞めた時に、以前までの社会保険にそのまま最大2年間継続して加入が出来る制度です。
任意継続の場合、保険料は会社負担分も含めて支払いをする事になりますが、月収30万円くらいが計算する際の上限に設定されています。
ですので、月収が50万など高かったり、前年の所得が多かったり、給与収入以外に雑所得が結構ある人だと、会社を辞めた後に、国民健康保険に入るよりも安い場合があります。
下記の協会けんぽリンク先の「任意継続被保険者の方の健康保険料額」で、自分が住んでいる地域をチェックしてみてください。
※平成31年(令和元年)版の健康保険料月額表です。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat330/sb3150/h31/h31ryougakuhyou4gatukara/
ざっくりとだけど、任意継続は上限が月額3万円前後です。
(標準報酬月額の上限が30万円の為。保険料率は10%が目安)
自分が住んでいる地域の国民健康保険料月額表をチェックしてみる
国保の月額表というのがある地域とない地域があるようです。
下記リンク先はネットで見つけた金沢市の月額表で見やすかったので貼っておきます。
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/19416/6/meyasuhyou.pdf
国保は地域によって高い安いの差があるので、自分が住んでいる地域での金額を見て、社保の任意継続する場合の保険料金額と国保の支払い金額を比較するのがオススメです。
前年の年収が高いと国保よりも任意継続の方が安くなるメリットあり
国保の計算基準となる年収は、前年の年収です。
そして、任意継続は上限が設定されています。
なので、前年の年収が高い場合は、任意継続を選ぶ事で得する可能性が出てきます。
扶養家族がいる場合は、国保よりも任意継続を選んだ方が良い可能性
国保の支払いは家族の人数分必要ですが、任意継続で扶養家族扱いになるならそっちの方が安い可能性があります。
任意継続の手続きは退職日から20日以内【期限あり】
任意継続の手続きは、社会保険事務所ではなく、協会けんぽで手続きが必要になります。
僕は近かったので直接店舗に行きましたが、ホームページを見ると郵送手続きがオススメされていました。
退職日から20日以内の手続きが必須なので、時間に余裕がない場合は、直接事務所へ行って手続きする方が良いと思います。
被保険者となる条件は2ヶ月以上の社保加入者
任意継続を検討するくらいの人なら大体の人がこの条件はクリア出来ているのかなと思います。
(転職してブラック企業だった・・・また転職したい、、、、みたいな人は2ヶ月の制限が気になるだろうけど)
社保の任意継続で必要になる書類【被保険者資格喪失届】
社保を辞めた時に、年金事務所で、「被保険者資格喪失届+回収された保険証」のコピー(控え)を貰ったので、それを協会けんぽに持って行ったら、すんなり手続きが出来ました。
被保険者資格喪失届けの控えは貰えると思いますが、保険証とセットでコピーを取って控えにしてくれるかは、もしかしたらその時対応してくれたスタッフさんによるかもしれません。
なので、一応保険証を回収される前に写メを取っておくと良いとは思います。
※保険証に記載の記号欄の数字が協会けんぽの受付書類で必要になりました
※この数字は被保険者資格喪失届けには記載なし
任意継続手続き完了後、保険証が送られてくるまでは約1週間
任意継続の手続きを協会けんぽでしてから、手元に保険証が届くまでは大体1週間ほどでした。
窓口で言われたよりも早かった印象があります。
社保を脱退する時に、保険証は返却するので、出来る限り保険証がない空白期間は少なくしたいですよね。
任意継続選択後、国保に切り替える時の方法
任意継続は最大2年間なので、その間に他の保険に切り替える場合の方法についてです。
※基本的に切り替えはNGっぽい
任意継続を選択したものの、その後の年収によっては国保の方が月額料金が安くなるケースもありえます。
その場合は、勝手に市・区役所に行って国保の手続きだけすれば良いわけではなく、任意継続の失効手続きが必要になります。
任意継続の失効手続きの方法は?
その方法は任意継続で毎月送られてくる請求書の支払いをしない事。
すると強制的に失効になり、その後に協会けんぽに行って、失効したという証明書を貰います。
その失効証明書を持って、市役所等に行き、国民健康保険の加入手続きをする事で、無事国保への切り替えが出来ます。
転職した場合
任意継続期間中に転職先で社会保険に加入出来る場合も、協会けんぽに手続きに行く必要があります。
2年経過した後の切り替えなら、協会けんぽで手続きはなし
2年後以降であれば、協会けんぽでの手続きが必要ないです。
国保の申込みに行くなり転職先での社保の手続きだけでオッケーです。
社保の任意継続の支払い方法を請求書にした理由
最初、口座振替にしようかなと思ったのですが、先ほど書いたように、国保に切り替えたい時には、支払いをしない事で任意継続が失効するって窓口のスタッフさんに言われたんですよね。
なので、口座振替だと「引き落とし出来ないように残額を減らすのかな?」と思うのですが、他のクレジットカードなどの引き落としにも関係して来て面倒臭いと思ったので、保険料の支払いは請求書払いにしました。
任意継続は滞納したら即資格がなくなる【デメリット/注意】
社保の任意継続は失効手続きの例を見ても分かるとおり、支払いが遅れた瞬間、終わります。笑
年金は任意継続を選択した場合でも国民年金になる
社会保険の任意継続と聞いた時に、「厚生年金も継続?」とちょっと思ったのですが、この場合、年金はみんな国民年金でした。
なので、可能性は2パターンですね。
- 社保の任意継続+国民年金
- 国民健康保険+国民年金
そして、任意継続は最大で2年間なので、その後ずっと個人事業主でやっていく場合は、そのうち、国保+国民年金の組み合わせになるって感じですね。
まとめ
収入状況によりますが、国保ではなく、社保の任意継続を選ぶ事でメリットがある(毎月の支払額が安くなる)人もいると思います。
「任意継続を適用するには、退職日から20日以内に手続きをしなければならない」という制約があるので、すぐにでも自分の年収に照らし合わせて、国保を払う場合と比較してみて下さい!
(もちろん、任意継続しない場合でも、国保に入らないと保険証がない困った状態になってしまいますよ。どちらかは払いましょう)
【おまけ】
独身だから想像もしなかったけど、扶養家族を上手に使えればまた別の角度から保険料を抑える事も可能なんだなー勉強になった。
まぁでも僕の場合は、任意継続か国保かの2択だったんで、ハッキリはしていたかなー。
後、自分がそうだったから協会けんぽで考えてたけど、大手企業なら組合健保の可能性もあるんだなーと。
人それぞれ色々な人生があるね。